映画「メタモルフォーゼの縁側」を見て

映画「メタモルフォーゼの縁側」を見て

BLマンガをきっかけに17歳の女子高生と75歳おばあちゃんがお友達になる話。

映画『メタモルフォーゼの縁側』|大ヒット上映中 (metamor-movie.jp)

Amazon Prime Videoで見ました。リンク

率直に、よかったです。

何がよかったかというと、年の差があることで互いに補い合ってるというか、自分にないパワーを与えあってる感じです。

うらら(女子高生)は好きなもの(BLマンガ)を好きと言えずに恥ずかしいと思ってしまう(堂々と好きって言うのは勇気いるよねぇ)。一方75歳で初めて知ったBLマンガという世界にドキドキキラキラしている雪(表情が素敵!)。

雪は75歳。体にガタもきてるし、だんだん残りの人生について考える。全然悲観的じゃないんだけど、雪を見ていると「あぁもっと若ければ!」と思っちゃう。うららは勇気を出して一歩踏み出したけど、最後の最後まではいけずに「自分はなんて情けないんだ」と悔しい思いを口にする。

そうすると「何が情けないの?とっても素晴らしいことよ」と言ってくれる。若いってだけで可能性の塊だということを年の差があることで痛感させられる。私はもう40代だけど、75歳の雪に比べたらまだまだやれる!人生で今日が一番若い日。それは雪にとってもそうだけど、やっぱり体がきつくなってからではやりたいことが全部できるわけじゃない。その時その時で後悔がないように、「一歩踏み出す」ということを常に心がけたい。

あと雪に「マンガ描くの楽しい?」と聞かれてうららが言ったセリフ。
「あんまり楽しくはないです。自分の絵とか見てて辛いです。でも、何かやるべきことをやってるって感じがするので悪くないです」
この前の描写であった腹をくくった時のうららの表情を見ていると、生きてるって感じがとても伝わってきた。もうやるしかない!やるぞ!となったときのワクワクしたちょうどいいプレッシャー。そういうのが人生には必要なのかな。惰性で生きてない感じ。辛いけど悪くないってちょうどいいなぁ。

いやまぁ、言うまでもなくなんだけど、芦田愛菜ちゃんの演技がすごいんだわ。宮本信子さんも雪にしか見えないもんね。かわいいおばあちゃんって感じで。好きなものを好きって言って、ワクワクドキドキした自分の気持ちを素直に受け入れて。75歳で新しい出会い(BLマンガ)をすっと受け入れるってなかなか難しいんじゃないかと思うけど、”今”の自分の気持ちを大事にしているからできるんだろうな。

今を大事に、今を生きる。そうやって1日を積み重ねていけば振り返ったときに彩り豊かな人生になってたりするんだろうな。

あぁ、素敵。

あ、あと最後にもう一つ。高校生、学校以外に友達ができると生き生きする。学校が楽しい人は一番でもいいけど、学校以外に楽しいこと(できれば人との関わりがあること)を作るのがよいね。学生時代は学校がすべてだと思っちゃうけど、全然そんなことないのでね!

今の自分には結構刺さった映画でした!

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